少し意識するだけで文章が見やすくなる、たった一つの方法

文章を見やすくする簡単な方法とは

 文章を書く、というのはむずかしいものです。

 思ったことを言葉にするのは、それなりの語彙がいりますし、おもしろい文章を書くにはテクニックが必用でしょう。そういった文章を書くには、とにかく書くしかない。原稿にしても、ブログにしても、手紙にしても……。今までたくさん文章を書いてきてなれている人ならまだしも、普通の人がそういった文章を書くのは大変です。

 読まれる文章というのは、総じて見やすい文章です。

 おもしろい文章を書くのはむずかしくても、見やすい文章を書くことは、実はそんなにむずかしくなかったりします。

 なにも勉強することもなく、今までの自分のまま、一つだけ頭に意識するだけで、見やすい文章を書くことができるんです。

文章が見やすくなる、たった一つの方法

 普段どおりブログを書くとき、あることを意識すると、文章が見やすくなります。

 むずかしいことはありません。

 勉強する必要もありません。

 今までどおりの自分で、ちょっと頭の片隅においておくだけでいいのです。

 その方法とは……。

 漢字を減らすことを意識する。

 これだけです。

漢字を「開く」とは

 出版業界やライターの世界では、漢字をあえてひらがなにすることを「開く」といいます。プロの文章が読みやすいのは、極力漢字を減らす努力をしているからなのです。

[樋口式]文章の書き方100のルール

 樋口裕一氏、大原理志氏、山口雅敏氏の共著、[樋口式]文章の書き方100のルールの「45:無理に難解な語句を使わない」では、ビジネス文章では無意味にむずかしい語句を使わず、誤解の恐れがなく、読み手にスピーディーに読んでもらえるようにするのが、もっとも大事なことと書かれています。

 わざわざ漢字を使いたがる人もいますが、知的な印象を与えるつもりが、逆に堅苦しい印象を与えて、読みづらくなるとしています。こういった人は「従って」「為」「事」「其の(その)」「或る(ある)」「之は(これは)」といった漢字を使いたがるそうです。

 ビジネス文章に限らず、ブログやメールなどでも、なるべく漢字を使わず「開く」意識をすれば、読みやすい文章になります。他になにも変える必要はありません。

ノベルゲームのシナリオ作成技法

 ジャンルは変わりますが、涼元 悠一氏著書のノベルゲームのシナリオ作成技法でも、漢字は積極的に「開く」ようにと書かれてあります。

 こちらでは、漢字の多い文章を「ブンカル文体」と読んでます。こいうった文章を書く人は例外なく「わかる」を「分かる」と書くからだそうです。他にも「良い」「無い」「様な」「訳」などにも注意するようにと言ってます。


どこまで漢字を開くかもまた、書き手の裁量内ですが……迷ったらひらがなにするぐらいで丁度バランスが取れるように思います。
※引用:ノベルゲームのシナリオ作成技法149ページ「◆漢字は積極的に開く」より

 パソコンで文章を書くと、どうしても便利な変換機能のおかげで漢字が多くなりがち。でも、ちょっと「開く」ことを意識すれば、見やすく、読みやすい文章になります。

 私も文章執筆の仕事にかかわるかとがありまして、いろいろ文章を読んだりもしますが……「ブンカル文体」の人は「此処(ここ)」「其処(そこ)」「所謂(いわゆる)」「何時(いつ)」「兎に角(とにかく)」など、漢字に変換できるものは、かたっぱしから漢字にするといった傾向があったりします。自分のまわりでは、こういった文章は「黒い文章」と呼ばれています。漢字密度が濃くて、黒っぽい感じがするからですね。読むのも大変です。

 ブログを書くときなど、頭に「開く」ことを意識すれば、もっと見やすい文章になるはずです。積極的に漢字は「開く」ようにこころがけましょう。

まとめ

  • 文章を書くとき、「開く」ことを意識しよう
  • まずは「分かる」「事」「為」あたりの漢字を開こう
  • むずかしい表現は避けよう
  • 変換する前に、読者が見やすいかどうか考えてみよう
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